バスに大きな影響を与えられる
WoodyLandのYoin氏(フジの兄貴さん)がチューニングを施した『Asimov Step♪ChatterBait』が新登場して五年目に入りました。
「チャターベイト」としての大きなカテゴライズもあやふやな時より、完全なジグベースの「Ashinoko E,S,P」を始めとしたモデルをコツコツと製作してきましたが、矢張りバスが高活性の状態から低活性に陥る状態と或る程度のバスの状態と行動と共に、投入する事が出来て即時そのバスに動きと水深で対応する事が出来る本作『AsimovStep♪ChatterBait』の新色や再度製作のお声掛けも重なり着手し完成しました。
『AsimovStep♪ChatterBait』の全体スタイル
「AsimovStep♪ChatterBait」は幾つかの特殊なパーツを組合せ、バランスを取ってハンドメイドしています。 その特徴的な部位はヘッドと小さなチャターリップ、そして淡水専用のネクタイ(バス専用カラー)と太軸のフックに成ります。
全体のスタイルでは少し華奢にも見える「AsimovStep♪ChatterBait」を少しづつ見ていきましょう。
特別サイズのチャターリップ
長い距離を泳ぐ事を前提に…
上の画像では前述のヘッドとチャターリップと、後方部のラバースカートと淡水用のネクタイを中心に撮影しました。 総全長はチャターリップからネクタイを含めれば大凡13cmに成り、重さは15g,とスピニング・ベイトロッドでキャスティングとロッドワーク(操作)が最も容易なクラスとして設定しています。
チャターベイトとしては応用範囲が最も広く、チャターベイトのアクションに加えてミノーアクションが出せる様に製作しているのでバス自体の状態に即座に対応する事が可能。
また、ヘッド自体の形状も特殊モデルを採用しましたから、タダ巻き・ロッドワークの際の質量の掛かり具合いはバランスの良い中央寄りに成っているんですね。 このバランスで前のめりに成り勝ちなジグアクションを緩和し、一定の水域を安定して泳がせる事でワンキャスト・ワンフィッシュを可能にしています。 特殊なチャターリップも同様にフォール時・タダ巻きの際には水先案内の役割りを果たし沈下率とアクションの邪魔をしないサイズを取り付けました。
ラバージグの延長線に在るのでは無く、何故チャターリップが存在するのか…本来の果たすべく役割を考えていった結果、新しいタイプのチャターベイト「AsimovStep♪ChatterBait」が誕生した訳なんですね。
2つのルアーを合わせて
『AsimovStep♪ChatterBait』は簡単に言うとラバージグ要素とミノー要素という2つのルアーを合わせたチャターベイトに成ります。ラバージグとはラバージグから見て狙う範囲(バスに与える影響)が小さくコンパクトな主戦場に成ります。 ミノーとは泳ぎ始めから終わりまでの範囲が大きく近距離戦から遠距離戦も可能な事を示します。
特性やバスに与える影響が異なる2つの要素を、1つの本体に集約した事でチャターベイトというルアーカテゴリーにワンプラスする事が出来た事は大きな意味を持っていると実感しています。
AsimovStep♪ChatterBaitアクションをチャート形式で表してみました
此処から簡単に新たなチャターベイト・アクションで製作した『AsimovStep♪ChatterBait』の代表的なアクションを画像を交えながら見ていきたいと思います。
ミノーアクション要素ではタダ巻きを中心にバスの泳ぎに対応しながら釣っていきます。水深も任意で水面下やミディアムと自由。
活性に依りバスの行動は様々に変わりますが、本来バスは一定の水深を泳ぐモノに対し反応する魚です。犬も同様ですよね。ミノーとは本体が細くリップも或る程度の大きさを確保されてはいますが、フワフワとしたクランクベイトとは真逆の動きをする事で釣れているハードルアーです。 小魚に見えているから釣れているのではないんですね…息もしてないし。このフワフワ感をチャターベイトに注入する事でハードルアーのミノー以上の効果を出せるので「AsimovStep♪ChatterBait」は長い距離をタダ巻きさせてワンエリアで数匹のバスを釣る事が出来ているんですね。
此処からは鈴木の独り言なので飛ばしても良いです。
バスは淡水魚の中では進歩した類に成ります。これは最近に成ってや~と言われる様に成りましたが、その部分についての説明をされている事が無い様に見受けられるのでザックリ簡単に此方で説明しますと…バスの顔を観察してみて下さい。出来ればフィールドでバスが小魚を追い回している所も見ますと尚良いのですが…バスって余り顔をフリフリしながら泳ぎませんよね?割と真っ直ぐに泳いでませんか?『バスはどう泳いでる?』担当の鈴木がまだ小学生低学年の頃にYoin氏にヒントとして言われた内容です。当時は何方かと言うと…バスは晩御飯に出る魚としか認識していなかったので全く考えもしませんでしたが、中学生に成り河口湖で並んで釣っていた時に同じ事内容のヒントを言われ、フィールドや天候以外にバスを観察する様に成って初めて知った事がバスの泳ぎ方でした。
バスはトラウトの様には泳がない。 此処から鈴木の観察癖がついた所以なんですが、バスは顔をフリフリしながらは泳がない本当に。可成り遠くから見えている事も判明しまし、バスは前方が見えている魚類という事も解りました。此処で答えを言うと又つまらんと言われてしまうので…観察してみて下さい。担当の鈴木は兎に角、色々な湖でバスを見掛ければ一時間位は観察しました。芦ノ湖の第三倒木では倒木の間に挟まって(苦しかったけど)観察しましたよ!
ラバージグ要素はフォールし着底させたりボトムでゴソゴソと蠢く様にしたりする事で動き難いバスが釣れます。
現在のラバージグは最小クラスから有りますが「AsimovStep♪ChatterBait」では沈下率に重きをおいて設定している重さに成ります。バスは低い位置に居ても遠くが見えてしまうので沈下率で寄せる事と、着底後のアクション(ロッドワーク)をさせてゴソゴソさせる事で、ミノーからザリガニやカニ・エビの様な影響を出す事が出来ます。此れは例えば岸釣りでは大きな効果を呼び、ワンド内に複数匹潜むバスを狙える事と同義で、岸から岸際撃ちや岸から掛け上がりを斜め撃ちにして狙ったりする事が出来るので水中の影に対して対応している事に成ります。水中の覇者であるバスを自身の仮説や組み立てで仕留められる気軽さは大きな意味を持ちますね。
「AsimovStep♪ChatterBait」は普段から愛用されているロッドで楽しめる様にと製作しています。スピニングロッドやベイトロッドでタダ巻きからロッドワークと色々な使い方を、使用者も考案する事も前提としていますから、独自の目線や研究でお愉しみ頂けたらなと思っています。
それには矢張り、独自のアクションの結果バスがヒットした時…最終的に行き着くのはフッキングもとても大事です。大事なので今回のモデルも特別仕様のワームフックをセッティングしました。
フックは大き目の
血抜き仕様
大きな番手のフックは太軸の「血抜き」仕様で肉に触れた瞬間に真っ直ぐに刺していく特別仕様で、バスが暴れる負荷に耐え捻れる事も無いのでノーチラス級バスを実際に釣り上げている方も居られますよ。
「血抜き」はナイフに施されているモノと同じです。興味の有る方は調べてみるのも面白いかと思います。
5年目の「Asimov Step♪ChatterBait」の カラーは定番カラーのCH/WHを筆頭に芦ノ湖では欠かせないH/TとCrayfish、新色としてGobyを浜に強いタイプとして製作しました。
何時でも何処でも色々な動かし方を自身で開発する事も出来る、面白楽しい『AsimovStep♪ChatterBait』をどうぞ宜しくお願い致します。