バスフィッシングを通して自身が掲げる目標に向かってチャレンジし続けるKanekoさんのOnlyOneページです。今回、Kanekoさんから頂いたご依頼は2種類の内容で、芦の湖の岸釣りで自身の個性を発揮する為のタックルの製作と成りました。

お気に入りのタックルで愉しむ

 Kanekoさんが思い描くバスフィッシングには、様々な事柄が多く含まれ実際にフィールドでルアーの操作からハードタックルのセットアップなど裾野を広げています。

現代的なタックルと年代を重ねたタックルを取り入れたセットアップを特に愉しまれています。今回のご依頼は正に現代と年代を重ねてきたタックル製作で、Kanekoさんらしさを依頼作品に投影していく様な内容と成っています。

 多くのファンを持つスミス社のスーパーストライク・ハンドルはKanekoさんのお気に入りハンドルの一つで、ご依頼内容に含まれるハンドルの加工はセットアップするブレードに合せた内容に。

又、セットアップするブレード製作では昔懐かしいBROWNING, SILAFLEXで仕上げる事となり、正に現代的なハンドルと年代を重ねたブランクでOnlyOneカスタムロッドを完成させる事と成りました。

スーパーストライクをカスタム

加工していくのはハンドルその物ではなく内部パーツを加工するご依頼です。

BROWNING,SILAFLEXのバットがとても太い外径なのでハンドル内部パーツの内径を加工していきますよ。

ハンドル内部のパーツは白い筒状のコネットで、此方の内径をボアアップしていきます。

現在のバス用に造られたブランクのバット径は通常であればおよそ9.0mmクラスですがBROWNING,SILAFLEXはグラスファイバー製でバット径は13.5mmに成りますからコネットの加工が必要なんですね。

 歴代のOnlyOneカスタムロッドに合わせて製作した、Kanekoさん専用ハンドルの数々…の一部。色々な素材で様々なスタイルのハンドルを製作してきました。

今回の作品も仲間入りを果たす訳で作業が捗ります!

BROWNING SILAFLEX332262F

 ブローニングのサイラフレックスはグラスファイバー製とは思えない調子の2ピースブランクです。

繋ぎ方も特徴が有りファンも多いブランクです。

先程のスーパーストライクにセットアップしていきますので、先ずは専用のフェルールをワンメイクしていきます。マサやんが隅々まで計測をアルミの無垢から削り出して製作していくワンメイクです。

ブローニング用なので可成り太いサイズを製作しました。完成後のハンドルへカチッと装着するのが楽しみに成りましたね。

因みにフェザーウエイトのチャンピオンハンドル等にもセットアップが可能に成るので愉しむ内容も増えて面白さ倍増です。

 さて、ハンドルとハンドルにセットアップする為の加工作業が一通り完了してくると、次に取り掛かるのはブレード製作へとシフトします。

ブレード製作をする時に最も時間を掛けるのは下準備に成ります。

シッカリした製法で造られたブローニングに乗せていくのはKanekoさんが選定しましたバーマックショックリングガイド(本物)に成ります。

此方はYoin氏が特別に組んでくれたガイドで可成り希少なもの。

ワイヤーフレーム仕様で抵抗を感じさせないロッドワークが出来る事とガイド数を6個で組みましたから自作の際にはガイド数5個のガイドセッティングも可能です。

ガイドセッティングの為の下準備も終わり次の作業は、ガイドセッティングと補強位置のセッティングに移ります。

2ピースのブランクにガイドセッティングを施していきますが、独自の繫ぎ仕様なのでセッティングでは1ピースロッドとほぼ同等の調子を出しました。

 BROWNING SILAFLEXは2ピースのグラスファイバー製のブランクです。

1セクションと2セクションの繋ぎ部分はブローニングブランクの特徴を見せていますね。

2ピースのブランク…特にグラスファイバー製のブランクは全体が重く成りがちで、繋ぎ部分を使用時に感じ易いモノなのですが、ブローニングの同ブランクは繋ぎ部分を全く感じさせない独自の繋ぎ手法で製造されています。この部分にもスレッドラッピングを行いますよ。

ブローニングのティップはとても太い外径なので特別なサイズのトップガイドを用意しセッティングを行いました。

ガイドセッティングで用いたガイド数は組まれた数6個で行っています。

此処までの作業を完了し、次の作業に移る前に再チェックを進めていきます。

再チェックでO,Kとなればスレッドラッピングと徐々にロッドの全体像が見えてくる作業に。

スレッドの素材からスレッドカラーもKanekoさんが選定・デザインされているので此方も楽しみに成ってきました。

スレッドラッピングがスタートしました。

KanekoさんがBROWNING SILAFLEX用にとデザインされたスレッドカラーはガイド部を3色で構成しています。

スレッドカラーはメインをメタリックブラウンとし、トリムを2色の配列でメタリックレッドとポリエステルスレッドイエローとしました。

2種類のスレッドマテリアルを用いてデザインをしているので、ブランクのダークブラウンにカラーの基調を合せた落ち着いたカラーリングにしていますね。

スレッドラッピングを完了しますと次に取り掛かる作業はコーティングへと移ります。

BROWNINGは2ピースのグラスファイバー製のブランクで、繋ぎ目も独自の方式を持っているメーカーで、ワンピースのブランクと同様の調子で製作する事が出来る所が最大の特徴です。

当時のブランクを現代にロッドとして蘇らせるカスタムロッド製作は愉しいですね♬

Kanekoさんのカスタムロッドも繋ぎ目を感じさせない仕上がりで製作しました。

繋ぎ目の部位もスレッドラッピングをしています。

天然光の下ではメタリックスレッドのブラウンカラーが薄っすらと見えます。

 2ピースのブランクは第一セクションと第二セクションに分かれますが、第一セクションのガイドセッティング数は五個に成ります(トップガイドはカウントしていません)第二セクションではガイドセッティング数一個でデカール・補強・ドレスラッピングと続きます。

第二セクションの部分を少しづつみていきますが、全体画像を見ていくと、元ガイド / デカール / 補強 / ドレスラッピングの構成です。

OnlyOneカスタムロッドの証と成るデカール。

BROWNINGのブランクには専用のデカールが存在しますが、ビンテージブランク…なのでデカールもビンテージでした……その為、Kanekoさん専用に特別にWoodyLandのネームを入れたスペシャルデカールを製作しました。デカールの両サイドのスレッドが引き立てくれていますよね。

さて、次に進むと自身のオリジナリティーを表現するドレスラッピングです。

カラーリングをガイド部との違いを出していますね!

ガイド等々で使用したスレッド

 ドレスラッピングはダイヤモンドラッピングで仕上げています。

ダイヤモンドラッピングの下地にはメタリックスレッドのレッドをラッピングし、メタリックスレッドのブルーとポリエステルスレッドのイエローをその上にラッピングしています。

色鮮やかなバットをダイヤモンドラッピングと下地のレッドで表現し、フィールドでやる気を起こさせるデザインで仕上げています。

 BROWNINGのロッドには其の昔は専用のハンドルも在りましたが、今回はBROWNING用フェルールではなく、フェザーウエイトのチャンピオンハンドルの仕様を採用して造られたスミス社のハンドルをセットアップする事に。

スミス社のハンドルにセットアップする為の専用パーツを削り出して製作をしました。

セットアップするスミス社のハンドル" スーパーストライク "を早速、KanekoさんのOnlyOneカスタムロッドBROWNINGにセッティングです。

ハンドルフレームがマグネシウムなので、それ程重くなくロッドワークが容易に行えそうです。

また、幾つかのスタイリングの異なる様々なベイトリールを保有するKanekoさんには、ロープロフィールから丸型の色々な大きさのベイトリールで遊べる事が出来るのもマッチしているそうです。

 芦の湖の岸釣りで様々なポイントへ降り立つKanekoさんの善き相棒のAbu4500Cは、マルチアクションのシャイナーや水面専用ミノーのシルクワームを筆頭に、色々なプラグで芦の湖のノーチラスバスを相手に楽しめますね。

 持ち運びも楽な2ピースBROWNINGロッド。ハンドルも脱着式に成りますから完全な3ピースに成りました。

BROWNINGのロッドは日本国内で流通しているグラスファイバー製ロッドとは可成り異なります。米国のフィールドに生息する魚を仕留める為に誕生したブランクである為、当時の米国で広く活用愛用されていた多種多様なプラグを網羅しています。其の時代のプラグを現代の実戦投入するプラグに置き換えてシミュレーションしていくと…物凄く頼もしい相棒と言う事が良く判りました。

✱芦の湖の湖底専用プラグ

✱芦の湖の沖合い~岸辺用の水中プラグ

✱芦の湖岸釣り最強トッププラグ

 ロッドワークを必要とするプラグはクランクベイトやスピナーベイト以外の殆どで、ターゲットの活性や其の条件に合せて行ないます。

特に水面・水中のツイッチベイトやジャークベイト…そしてバススプーンジグスプーンは、多才なロッドワークでターゲットを誘き出したり、寄せ集めたりする事が出来る個性派プラグ。

Kanekoさんの日々の鍛錬が発現しますね!

ロッドのポテンシャルとリールとがマッチしていると、とても簡単に行え次の一手にも繋がります。相手のある遊びだからこその相棒作りは一生に残る大切なモノ。

Kanekoさんとフィールドを共にする相棒OnlyOneカスタムロッドBROWNINGで、芦の湖を存分に楽しみますよ!