本流用のベイトリールとして

本流のトラウトフィッシングを満喫中のOgawaさんのOnlyOneページ。先日、完成したばかりのOnlyOneカスタムロッドRPG-7に合わせてベイトリールのファインチューニングのご依頼と成りました。 

Mr,OgawaOnlyOneRPG-7TroutModel

Ogawaさんのカスタムロッドは本流狙い専用として、狙うターゲットと手法を考慮したガイドセッティングで調子を出し製作をしました。専用のベイトリールを新調し最高ランクのチューニングをご依頼。ベイトリールはお店で扱っている【スミス社・プラッガー】です。カラーに深みが有るレッドで格好いいですね‥ノーマルからスーパーリールへ変身させていきますよ。

OnlyOneRPG-7&SMITH Pluggerのセットアップで本流に挑むOgawaさん。ルアー操作・水流の感知・ターゲットとのやり取りを考慮した専用ノブの製作依頼も含まれます。TroutRPG-7は脱着式のカスタムロッドとして製作しており、脱着式を採用したハンドルにリールを装着したままの移動や収納が出来て遠方へお出掛けに成る時にとても便利です。

内部と外部をチューニング

 ファインチューニングは全てのパーツの状態とグリス及びオイルの洗浄から始まりますが、新品であっても内部の検査‥特に各パーツの種類や組み付け方やグリスとオイルの品質・状態をみていきます。

 どの部位にどんな素材の、どんな形状・大きさのパーツを使用し組み付けているのか‥それに依って個々のリールの性格(特長)みえてきます。各部位に合ったグリスとオイルを使うのでキチンと洗浄をします。

それぞれの部位に合った‥とは、例えば常に摩擦抵抗が掛かる部位でも、常に負荷が掛かる部位と負荷が掛かり難い部位では、使用するグリスやオイルは全く別物なんですね。


パーツの組み付けも重要で、特に精度が高い物はパーツの入れ方や組み付け順で、手組み仕様に変身します。(イメージは、スポーツカーの手組みでしょうか‥)流れ作業ではなく一つ一つ組み付けていき、その中で更に調整を進めるのでドンドン変身していきます。

ご自分でオーバーホールをされる時の注意点

良くお聞きするのがパーツの組み付け場所が不明に成るとか‥特に展開図の無い年代物や譲り受けた物は多い事と、メーカーの組付け時点で調整した際にパーツを余分に組み入れている事が多々ありますので、リールをバラす時にはパーツを取り外した順に置いていく等して画像で記録しておくと便利です。(この方法は有効な様で目の前に実物展開図 が出現します)

Pluggerは昔(このワードを使うと叱られそうですが‥)Sliver BX 21とQuantum1310MGC と同様にハンドルの逆転に遊びが有るタイプとして製造されている貴重なベイトリールです。

ルアーフィッシングに必用な振動率を知る事が出来るリーリングなのでチューニングを進めていきます。

先ず始めにスタートしましたのはプラッガー 専用のオリジナル スプール用オープンベアリングEBE Catを組み込み、キャスティングとハンドリングをグレードアップしていきます。Pluggerのファインチューニング作業風景。WoodyLandのチューニングには幾つかのランクが有り、その中にはモーターリングのランクも含まれています。リールは回転ばかりがチューニングではないのでパワーを付けていく感覚に近いのです。

全てのパーツを洗浄

内部ファインチューニングに合わせ、リールのハンドルフレームも替えました。プラッガーに装着されているハンドルフレームはハンドルノブが着脱不可能なタイプなので、軽く指を引っ掛けてのハンドル操作が難儀する事と、細い振動率などの感度が低下してしまう恐れも有り交換です。折角のギヤ比や逆転の遊びの優れた機能を更にパワーアップさせていきます。
ノブが着脱式ですと後々に新たなデザインやサイズのノブへの交換も楽ですね。

 使用したハンドルフレームは【Avail社ピュアハンドル 75】です。
ハンドルフレームの全長が70mm/75mmクラスはリールのギヤ比→[4.7:1][5.1:1]や[6.4:1]クラスのリールと相性が非常に良いと云えます。カスタムベイトリールではローギヤリールに装備するハンドルフレームの基本的な全長なので人気が有りますね。(欲を云えばもう少し重量が有っても良いと‥)
ご依頼のフレームカラーはガンメタルカラー等が有る中からクロームカラーをセレクトしました。こちらのハンドルフレームにはベアリングが付属されていないのでノブ専用のオリジナルベアリング EBE CAT740を組み入れました。EBE CATシリーズはオリジナルのelixirシリーズのオイルを使ってチューニングをしたものでボールの等級はAクラスに成ります。

ギヤ比を最大限に活かす目的と振動率等の向上の下地が整いました。ハンドルノブのデザインとマテリアルは、Ogawaさんご自身が本流域で多用するプラグがミノーやジャークベイト等で、水流の強弱や深さを自分の目の代わりにプラグで探っていきく為、軽く指を引っ掛けたり、握ったりが行い易いサイズと云う事でMサイズで、振動率等の感度を目的としてマテリアルは 銘木 ソノクリン にて仕上げました。

最終の仕上げとしてハンドルノブのダストシールAvail社のGM ノブキャップを装着して完成です。

Mr.Ogawa,RPG7 CustomRod&Plugger】の完成です!!

人それぞれの釣りの考え方や道具の使い方・考え方も色々です。フィールドでは自己分析しながら次に繋がる何かを探すのも釣りの1つでもあります。それらを手助けしたり導いてくれるのも道具の役目の内です。今迄、見過ごしていた何かを知る きっかけに成れば幸いです。フジ釣具