世界各国の面白いプラグをご紹介する Asimov シリーズ。つい先日も新しいアイテムWhopperPopperが海を渡り入荷してきました。

※2018年8月12日 : 追加情報
ホッパーポッパーに興味を持って頂きまして誠に有難うございます。
同プラグは3色全て完売を致しました。
様々な地域、色々なターゲットを釣る楽しさを味わって頂ければ幸いです。

対象魚の設定は無し

 海外でデザイン・製造されるソフトルアーやハードルアーは余り対象魚を細かくは設定をしていません。
此れは輸出される国への事情も有りますが、やはり厳密に細かく設定せず多種多様な魚種が釣り易く設計されている事から特別な対象魚を設定していないルアーが殆どです。又、国は違えど釣り人は自由人が多いもの。
使い手が自由に湖や川・海釣りにと様々なルアーを活用する事がとても多い事も対象魚を設定しない理由なのだそうです。

今回、入荷してきました WhopperPopper (ホッパーポッパーと読みます)は淡水魚 / 海水魚 共に海外で活用されて楽しまれています。
 本体の総全長10cmで重さは13.5gとキャスティングロッドとスピニングロッドで充分に遊べるTop Water Plugです。
  そう…トップウォータープラグなんですよ。
様々な環境のフィールドで岸釣りや船釣りで、色々な魚種(淡水魚から海水魚まで)を楽しむのは世界共通ですね。
  Asimov WhopperPopper の様なトップウォータープラグは、水面で操作する楽しみを満喫する事が出来るのと、釣ってみたいと思う魚を誘き出す面白さ、そしてアイディア溢れるプラグを釣り人が個性を発揮するアイテムとしても人気が有るんですよ。

2種類のマテリアルで……

AsimovWhopperPopperは 一見するとペンシルベイトに見えます。

ヘッドとアイレットの具合もペンシルベイトの様に見えますが、本体の形状やテールの部分が可成り攻めてるデザインとバランスで造られていますよ。フロントのフック位置は前方部に寄せてセッティングされています。セットされたフックはストレートポイントです。

ペンシルと異なるのはリアへと続く滑らかなカーブ。前方のボディー形状からグイッと曲線を描くテールライン。パッと見た感じからもテールがソフトマテリアルと判ります。本体の仕上げはホイルフィニッシュで自然光に依り見え方が変わります。

ちょうどバックスタイル(背中)を撮影。背中の形状とその幅広が判るかと思います。太い部分は本体全体からすると浮力体に成り、テールの部分で浮力を落としている事が判りますね。此のデザインとバランスは或る効果を出す為で良く考えられています。

本体はジョイント式で後方部テールは硬さのあるゴム製で造られた片羽根のプロペラに成っています。水の抵抗を受けても曲がる事は無く、金属音もせず水音を出す効果が有る良く考えられたデザイン。
 この片羽根に因る水音を効果的に構成しているパーツ選びも、純粋にルアーのアクションと音を発揮させています。

ジョイント部に拘りを見る事が出来ます。極太ワイヤーにリベットを被せ、リアフック部にはチューブを通しています。思わぬ大物がヒットしようとも安心して寄せる事が出来る仕様。

片羽根のプロペラは一応クリアーに成っていますので、お腹から間近で撮影をしてみました。水音…優しいパチャパチャ音は接近戦にも効果が高いと思いますが皆さんはどうでしょうか。所謂チャガーアクションも可能なんですね。因みに金属音は魚の居るポイントから離れた位置からも良く聞こえる仕様です。

正面から撮影してみました。真ん丸ボディーでは無く頭の左右への振り、やゝ扁平な頭部形状が、ロッドワーク / タダ巻きアクションを効果的に行える形状にデザインされています。

広範囲に探りを入れたり、物陰に潜む魚へルアーの位置と距離を伝え、魚に喰わす(襲わせる)行動を、遠くから知らしめる事が出来ます。

WhopperPopperAction

 AsimovWhopperPopperは音に過敏に反応する魚も勿論ですが、オープンウォーターであれ物陰であれ…中々動きを取れない魚も間近で急襲させる効果があるんですよ。

 例えば、立木や桟橋などの物体の近くに居るする魚はどんな活性なのかまた其の状態は何なのかを何通りかの仮説を立てていきます。

簡単な仮説

①ターゲットが此の様な物体近くに居る場合は、動きが取れず身を守る為に遮蔽物の近くにジッとして居る場合が多々あります。

②ターゲットが物体近くで上下や周辺で僅かに動いている時には、獲物が近寄るのを待ち伏せている場合が多く有ります。

簡単な2つの異なる仮説は、ターゲットの活性が真逆に有る事を示している事が判るかと思います。動作的には同じ様に見えても其のターゲットの活性や目的などが全く異なる場合でもAsimovWhopperPopperだと、全く異なる活性・状態のターゲットを独自のアクションで狙って釣る事が出来る面白いルアーの一つなんですね。

ロッドワーク

待ち伏せるターゲットに効く

 AsimovWhopperPopperをキャストしたら必ずデッドストップ(止める)してからアクションをスタート。アクションの前に余分なラインを巻き取ります。どの程度巻き取るのかでアクションを変えられるので幾通りものバリエーションを生み出す事が可能に成ります。

中心的なアクションはツイッチアクションで、ハイピッチから通常のツイッチで誘い出します。此のツイッチアクションではテールが程良いブレーキ効果を発揮するため、動き過ぎる過剰なアクションを防ぎます。

狙い方として①の場合はロッドワークで非常に短いツイッチ(ショートツイッチ)→長めのデッドストップで食わせます。長くデッドストップしている為、ターゲットからすると非常に大きな脅威に成り怖くて食ってきます。②の場合では水面か水面下をゆっくり航跡を出しながらウエーキアクションをさせると獲物が泳ぐいで近付いてくると認識し、可成り早い段階で待ち伏せ食ってきます。

この様にターゲットが何故その場所に居るのかや、目視でなく居る様に感じたら先ずは仮説を一度立てておくと仕留める手法の選択肢をその場で行えるので自然界の動きを読み取る事を身に付ける切っ掛けにも成ります。

AsimovWhopperPopperの最大の特徴であるジョイントの構造で、怯えるターゲット・待ち伏せるターゲットと其の魚の状態を行旅すると、カシャカシャした金属音ではヒットしにくい場合も有り、テールアクションによる水音はターゲットへ与える影響がソフトで効果が高いと言えます。魚の居場所は其の魚の状態を示し、様々な攻略法の1つとして AsimovWhopperPopperは効果的です。

活性が上がり動き回り始めるターゲットに有効なAsimovWhopperPopperアクションも特徴の一つとしてご紹介致します。

例えば、規模の小さな浜や湾は全てが好ポイントに成り、オープンウォーター(ドン深の水面)・掛上がりの手前・岸際・真っ直ぐ沖へキャスティングしても斜めにキャスティングしても良し!何も気にせずにキャストしてください。活性が高いと云う事は、ターゲットが自由に本来の動きをしている事を示していますから、仮説を立てる時には全てのエリアの特徴を念頭に行うと可成りターゲットに近付く事が可能に成ります。海・河川・湖を問わず泳ぎ回るターゲットにはAsimovWhopperPopperを泳がせましょう。ターゲットの種類に依る違いは有りますが、ラージマウス・スモールマウスバスとシーバス等はほぼ同じ狙い方が出来ます。

例を上げてみると、水面からシャローレンジの水域で動く魚は上へ下へと或る程度の余力が有り、捕食対象が近付けばロックオンしてきます。いきなり「水面に出たっ!」「なんかタダ巻きしてたら喰った」など動ける水深にターゲットが余力を持って行動していますので、ターゲットとルアーとのレンジがズレてもへっちゃらです。此等の事を踏まえAsimovWhopperPopperは水面・水面下と多少のシャローレンジをトレースする事が出来てしまう摩訶不思議ルアーなんです。

タダ巻き

獲物を探すターゲットに効く

AsimovWhopperPopperはペンシルベイト(所謂スイミングスティック)と同様の使い方が可能です。その為水面下のウエーキアクションは勿論のこと、水中へ入れてからタダ巻きするとアンダーウォーターウエーキルアーに大変身してしまう面白いルアーなんです。水中でウエーキアクションをさせる場合には余り柔らか過ぎるロッドですと水中へは入り難いのでMLアクションかMアクションで試してみて下さい。テールが程良く回転する程度の速度でタダ巻きすると大きなターゲットをヒットさせられますのでチャレンジングアクションとして海や河川に湖等にお墨付です。

AsimovWhopperPopperの効果をまとめてみると、ジッとしている魚の場合はツイッチ(水音)→デッドストップ(喰わせ)のアクション。多少の動きが有る様に感じた場合にはタダ巻きアクションで喰わせます。

 色々な使い方が沢山ありますので、閃きとアイディアで自分だけのオリジナルアクションを発見していくのも、ルアー釣りの楽しみ方です。

カラーは基本色をセレクト

 AsimovWhopperPopperは3色展開で手配をしました。
海水魚と淡水魚を釣る事が出来るルアーですので、海と湖の両フィールドで活用が出来るカラーと成ります。基本的な3色として展開する構成は、環境/天候/オールラウンダーで、環境と天候は密接に関係していま

♠♠ TSO ♠♠
オールラウンダーな黒金銀カラーで所謂テネシーシャッドです。
全ての環境(水域)と全天候型で迷いが有ったら、この系統のカラーを投入です。

♠♠ BLS ♠♠
環境は澄んだ水域に強く、天候はやゝ曇りがちor時々の晴れ間。
少し072カラーっぽいですが、サイドのシルバーが日中に効く仕様ですよ。

♠♠HOT/PR ♠♠
環境は澄んだ水域から濁った水域に。天候は陽射しの強〜い晴れ。
可成りコントラストを強めにデザインされたカラーで影日向にも活用が出来ますよ。

質問多数を頂く海釣りで愉しむカラーですが、AsimovWhopperPopperの全カラーを様々な時間帯で活用が出来る優れた色合いです。素材とバランス・アクションに拘りを持って造られおり、其れはカラーにも現れています。全てのカラーをホイルフィニッシュで仕上げ、水面・水面下で天候や水中の明暗に依り、明るく見えたり鈍く光る様に見えたりとターゲットからどの様に見えるか…見せるのかを徹底的に仕上げとカラーで表現しています。
河川·河口付近や堤防に小規模の小磯・干潟から船釣りで楽しめます。

特に河川 / 河口や堤防では取り入れ易いタイプで、丸一日を通してルアーフィッシングを満喫出来るかと思います。
 普段からシンキングペンシルやバイブレーション・シンキングミノーを多用されている方は、時折は水面に意識を向けると其のポイントの潮流や魚の辿り着く先なども、把握が出来ると思いますので一度お試しください。

世界にはアイディア溢れるアイテムが存在し、日本のフィールドで充分に活用が出来るアイテムが沢山と有ります。
面白くて楽しいアイテムの発掘を此れからも続けていきますので宜しくお願い致します。