Yoin Select.NewFishingReel

 今回、Yoin氏(フジノ兄貴さん)が交渉を続けて取り寄せた特別な、ベイトキャスティングリールがお店に到着しましたので、特設記事を設けさせて頂きました。
記事内では、リールに関する兄貴さんの昔からの苦労話しや、某メーカーとの遣り取り等の普段あまり聞かない話しなどを折り込みながら、作成しております。
また、この度の記事は基本的に担当の鈴木が代筆も兼ねさせて頂いております。

ローギヤの勧め


此処からは、兄貴さんコンテンツです。

ローギヤの勧め

 最近…ハイスピードリールが主流に成り、コウモリ巻きウエーキ•アクション が不可能に近く大物釣りの楽しみが損なわれてきました。

 かつて有ったAmbassadeur4600Cまで入手不可能に成ってしまったので、ギヤ比が4.7:1でスプールの縦横の比率が、それとほぼ同様のリールを…やっと見付ける事が出来ました。

実は…まだ製造中のモデルについて何回と代理会社に輸入をお願いしたのですが、丁寧にお断りをされてしまいました………。ムムゥ

 その為、様々な交渉を行う事と成り焦らず時間を積み重ねて、この度のJD 200を入手する事が出来ました。

やっと出会えた特別なリール


先にも述べています4600Cの仕様内容は……
   直径 39mm / 巾 22mm
入手したJD200の仕様内容は……
   直径 41mm / 巾 25mm

 この比率だとラインの巻量を僅かに変えるだけで、初期ブレーキ力を容易に変更が出来、バス釣りに多様するルアーの種類,重量,空気抵抗などが変わっても、調整の変更をその都度しなくても済む黄金比の調整が可能です。

 ラインの太さを変更すれば更に微調整が可能に成ります。

Yoinの黄金比を可能にするJD200


 ギヤ比に付いては普通のリールの 直径 / 巾 の比率が 3.8:1 が理想なのですが、この度のJD200クラスですと 4.7:1 が操作性が優れていました。

 出来れば 4.0:1 まで落としたい所ですが、それはパワーハンドル(リールハンドルフレームの事)の長さ変更と、ノブ(リールハンドルノブの事)形状の変更で、対処が可能です。
しかもキャスティング後のライン量だと理想的な 3.8:1 程の巻き上げ速度に匹敵します。


当時、Ambassadeurはスプール径に対するブレーキ径が……○○でしたから、4点式ブレーキに改造して対処をしていました。
……その後にABUも投入してきましたが…う〜ん経緯がぁ……。

パーミングする為の微妙な角度をデザイン


 細かい所まで書くパワーがないので大雑把ですがお許し下さい、私が最初に使ったリールはギヤ比 3.65:1 でした。
現在は 7.0:1 のリールまで使っていますが、最もルアー操作に優れているのは BX-21 と Quantum、 4600C(Custom) でした。

 特に BX-21 の縦横の比率は、リール博士と一緒に何年も掛かって割り出した 黄金比 です。
今や他のリールも、この比率に近似したものが主流には成っていますが……、ギ、ギヤ比が…………。
何とか成らないかな?
by Yoin

4.7:1のBassActionBaitCastingReel

此処まで兄貴さんに依りますコメントは終了〜と成ります。
実際お話しをお聞きしていると、何処まで書いても平気なのかな?と言う気持ちがヒシヒシと伝わってきました。
私達が活用し愛用している道具の礎を築いてもいますから、苦労話しや失敗談、そこからの発見や現実として形にしていく話しは、本当に面白く前進するパワーを貰っています。

 では次から兄貴さんの黄金比を出せる特別なリールの仕様などをご案内します。

JD200 : 仕様


此処からは、簡単では有りますが仕様のご案内を致します。
 兄貴さんが入手しましたのは画像に有ります、丸型のベイトリール JD 200 と言います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 ワンピース式のアルミボディーで造られています。
少々、写真では判り難いのですが、本体のカラーはガンメタベースです。


 兄貴さんのコメントにも有りましたが、基本情報★ギヤ比/4.7:1と成ります。このギヤ比はスプール径等が深く関係し、JD200はこの比率でも兄貴さんも驚いた比率。 今迄にもテストとして様々なローギヤを入手し、計測し実践投入してテストをしてきましたが、此処までのクラスは久し振りです。

 ベアリングは基本的に 7BB/1RB 仕様でスプールの回転(初速)が速いので、このままでの使用も可能です。 慣れた頃合いにEBE CATの内蔵も可能です。

兄貴さんが某総合釣具メーカーの中の中の人であった頃(外部なんだけどね…)、様々なブレーキシステムをプレゼンしておりました。
兄貴さんのコメント内にも有ります4点式ブレーキ云々…ですが、実はこのシステムも兄貴さん考案。他にも同機種様にとプレゼンしたのが…人間工学〜云々でして、色々な提案を行ってきて現在では国内外リールに装備されている諸々は、実は兄貴さんが出発点だったりします。
(兄貴さんも言い難いから担当の鈴木がアナウンスしちゃいます)
 話しがズレてしまいましたが、JD200のブレーキシステムは、マグブレーキを採用しています。誰でも何時でも何処でも安定した使用感と共に、現場でのトラブルを最大限に減らす為に一役買っておりますよ。
 ブレーキ力の調整はパーミングサイド内部に設置されているダイヤル調整で簡単に行なえます。事前調整が簡単なのもお勧めの理由です。

さて、スプーリングが出来るラインは、ブレイデッドラインですと約30Lbが150m巻く事が出来ます。ナイロンラインは約14Lb,を140m巻く事が出来ますよ。

 ポンド表示では解り難いかと思いましたので、上の画像内にはスプーリングが出来ますブレイデッドラインの直径の基準値を入れました。参考にしてみて下さい。

JD200には幾つかの付属品が有ります。

画像にも有ります様に、専用ツール,専用のワッシャー(2個),専用サイズのスクエアワッシャー(2枚)入っています。また、専用のネオプレーン素材のカバーも同梱されています。
 これから迎える梅雨時,初夏〜と様々な季節を通して、バスの行動や速度に反応する事が可能なギヤ比をもつJD200で、色々な新たなバスフィッシングを是非お楽しみ下さい。
フジ釣具