WoodyLand オリジナルブランクの新製品が仕上がり、お店に到着してきました。
Sawed Off Gun 3ピースブランク・シリーズの TRAVERSE の新しいモデルで、TRAVERSE-ML²と言います。久し振りの新型ブランクはフレンチグリーンで仕上げてみました。
どの様なブランクなのかを少しづつですが見ていきたいと思います。

兄貴さんの考えるBass'nSpinをベースに・・

WoodyLandの Yoin 氏(フジの兄貴さん)が、ずーーと造りたかったと言う完全なBassAction3ピースブランク Sawed Off Gun を発表したのが2015年。
ベイトロッド用として国内のブランク手巻き職人さんに依って製作しデビューしました。
翌年には…矢張り Yoin氏 が温めていた特別なBass'nSpin専用3ピースブランク TRAVERSE を発表。
国内外に大きな反響と影響を与えてきたモデル。 そしてこの度、Yoin流 のBass'nSpinの新しい道筋をと密かに進めていた3ピースブランクTRAVERSE-ML²を完成させる事が出来ました。
 上のイラストは、Yoin氏 の頭の中に有る3ピースブランクBass'nSpin TRAVERSE の初期の草案を元に作成されたモノで、ターゲットや遊び方等に依って幾つものスタイルをオリジナルで製作が出来る様にと、細かにデザインしているブランクTRAVERSE。
バッシンスピンモデル(スピニングロッド)とベイトロッドを製作する事が出来るブランクを、更に深く掘り起こし、新しい考え方、之から先の時代をデザインする気持ちでら今回の新作モデルを誕生させました。

ブランク2本の画像では、初代TRAVERSEと新作TRAVERSE-ML²を並べてみた所です。
ブランクカラーは何時でも突撃が出来るスタイルを表現。
山の木々をそのまま移し込んだフレンチグリーンをベースにペイントしていますよ。フレンチグリーンにも様々なカラーが存在しているので、ちょっと拘ったブランクカラーにしています。
 湖や河川など自然界の中に溶け込む気持ちで、魚との出会いを増やして欲しいとの願いも込められているですね。冒険をしながら経験の有る事柄から未経験の事柄を、共にして欲しいとのYoin氏の心も注入です!

では、此処からは簡単に初代TRAVERSEと新作TRAVERSE-ML²の違いを数字で表してみます。とは言え、簡単なスペック表記に成るのですが、ブランク自体の全長と或る程度の基準値が判明すれば、どんなBass'nSpinが完成させる事が出来るのかが、判るかなと思い表記してみました。

主な内容
ルアー基準値
  1/8oz,~1/2oz,
ライン基準値
 Mono 6Lb,~12Lb,
 PE 10Lb,~20Lb,
総全長: 6ft,2inch
仕舞寸法: 65cm

主な内容
ルアー基準値
  3/16oz,~5/8oz,
ライン基準値
 Mono 8Lb,~14Lb,
 PE 20Lb,~30Lb,
総全長: 5ft,6inch
仕舞寸法: 60.5cm

数値はカスタム製作する時の基準として参考にして下さい。 ご不明な点が御座いましたら お気兼ね無くお尋ね下さい。フジ釣具

一般的な表記を表してみたのですが、厳密に言うと、トータルなデザインでフィールドに立つ時の使用感を変えられる事が出来てしまうので、上の表記に有る主な数値は基準と思って下さい。この基準をベースに様々な仕様のオリジナリティー溢れるカスタムロッドが誕生している事は、ご依頼者専用ページのOnlyOneコンテンツでも良く解るかと思います。
 バス用ロッドからトラウト用ロッドなどが製作する事が出来るので、活用するハードプラグ・ソフトベイト・ブレードベイトetc…と色々な遊び方をプロデュースする事が行い易い数値で造りました。因みに Sawed Off Gun との違いが気に成る所かと思いますが、Sawed Off Gun 依も柔らかくて、TRAVERSE 依りもやゝ強めなアクションに TRAVERSE-ML² はデザインしています。自由な構想や発想でデザインしてみて下さい。其処から製作する事が可能なのかどうかを知っていくのも、ご自身の今後のカスタムロッド製作に反映されていくと思います。 例えばの話しですが、ハンドルをブランクスルー仕立てにするのか、ハンドル式にするのかでも全く変わりますし、セッティングしていくガイドの素材でも随分変わりますので、どんなデザインで仕立てていくのかで完全な OnlyOne Custom Rod を製作する事が出来るんですね。

新作の TRAVERSE-ML²の総全長は最もバスフィッシングに適したモノとしています。
 昔と違いアウトスプール・スピニングリールの性能も改善されていますし、トリガースピンも有りますよね。また、ベイトリールの種類(ブレーキシステムの意)も格段に増え、クローズドフェイスリールも頼もしく成りました。
 メインラインも同様ですよ。大昔はブレイデッドラインはナイロンのブレイデッドてしたが、近年は直径が細く強いブレイデッドが増え、ロッドワークに不向きな点が多かったナイロンラインも様々モデルが増えました。
こうやって見ていくと、更に一歩前に出たタックルも欲しいなぁ~と思う訳です。先進的な意味合いと新しい解釈のロッドがとても欲しいし実際に見てみたいとも思う様に成ってきます。 総合的なバスフィッシングのタックル・セットアップを、自らがデザインして製作する所からスタートするのは、刺激的でワクワクしてきますね。

 TRAVERSE-ML²は、初代TRAVERSEの『チョイとアクション強めですよバージョン』なので、バスアクションのベイトロッドと2対で楽しめる様にと、またフィールドでの動作(移動・キャスティング・ロッドワーク・魚との遣り取り等)をサポートする為も含めた総全長です。

TRAVERSE-ML²3ピースなので3つのセクションにブレードが別れておりますよ。
永ーーく愛用して欲しいという意味も込めて繋ぎのカーボン(剥き出し部分)も長ーーく取りました。この部分は少しづつ減っていく所なので特別に。
繋ぎは印籠継タイプで製作しています。繋ぐ時はこの様にそれぞれのセクションの間にカーボンが見えますよ。ピッタリ繋がないのが印籠継の特徴です。

余談……。
 自作される方は、このセクションにもスレッドラッピングを行って下さいね。ガイドの種類やセッティングに依って、ラッピングする幅について色々な考え方が有るかと思いますが、この部位のラッピングはやゝ幅の有るラッピングを施します。
ラッピングの幅やコートをする際に完成後のロッド自体の重さを悩まれる方も、お出でに成りますが…肩肘が辛く成る程の重量には成りませんので、ご安心下さい。 様々なデザインで完成後の仕立て具合いを思い悩むとしたら………ロッド全体のアクションに成るかと思います。余りにも完成後の仕立てがヘビー級の重さだと大変ですが、そんな事は特別な事が無い限り発生しないと考えています。
重量について如何しても解決しない事が発生してしまったら、今一度どんなロッドを目指していたのかを再確認したり、初段階に戻るのも新しい何かを作り上げていく時の手段だと思いますよ。

次に有りますのは参考として1セクション目の先端部の外径と、3セクション目の元外径を計測しました。(上の画像です)
トップガイドのサイズの参考にしていただけれはと思います。元径の方はハンドル(グリップ)様式を決める部位に成りますので参考にしてみて下さい。
 TRAVERSE-ML²でバッシンスピン製作したり、ベイトロッドで製作したりと自由ですから、当然ハンドル様式も自由な仕立てが出来ます。 ハンドルを固定式か脱着式でウッドハンドルの装着が可能ですし、3セクションにカーボンシャフトを増結(完成の全長も変わりますよ)してコルクやEVAを活用したグリップを固定式・脱着式で製作する事が出来ますね。もし、ハンドル(グリップ)を脱着式に選択すれば4ピースのTRAVERSE-ML²に変身ですねぇ~……ハンドル(グリップ)のデザインも加わって面白く成ってきましたよ!
 ウッドハンドルも同様なのですが、シングル・セミダブルのグリップサイズを決めたり、グリップのスタイル…ストレートなのかセパレートなのか、はたまた完全なご自身のオリジナルでいくのか…色々なスタイルでフィールドを回り季節の魚と出会う為のカスタムロッドを少しづつ構築して手掛ける事で完全なOnlyOne CustomRodの完成と成ります。

是非、ご自身のオリジナル・カスタムロッドの仲間にTRAVERSE-ML² を加えてみて下さい。
ご不明な点が御座いましたら、お気兼ね無くお尋ね下さい。フジ釣具