少しづつ動きをみせる新しいトップウォーター。

普通のダブルスイッシャーの領域を越え、Yoin氏が得意とする複合スイッシャーが進行中です。

WoodyLandオリジナル新型WildSilkWorm

カラー構成は幾つか有りましたが、「基本構成と共に専用カラーが決まったよ」とYoin氏より特別にカラーチャートを頂きました。

何代目かの試作機1
試作機1

 兎に角、難しいバランスを形にしているYoin氏。

微妙なカーブと直線の連続構成の本体には、特注のプロペラやルアーアクションに大きな影響を出すフックハンガーの種類の選定、フックの種類選定とまだまだYoin氏の作業は続きます。

最終形態やバランスがとても楽しみなWスイッシャーです。

カラーを覗いて視る

 今のところ、カラーは全6色が本決まりと成ったWildSilkWormですが、幾つかの気に成る事を発見しましたので、この場をお借りして少し見ていこうかと思います。

 Yoin氏がデザインするWoodyLandオリジナルルアーのカラーは、常に新しいカラーをルアーと共に発表しています。

今回のWildSilkWormも新型と成りますのでデザインされた6色は全て基本色に成ります。

 Yoin氏の新型ルアー開発は狙い方や手法・どんな状態のバスを釣るのか等々を、実際に形にしていきます。常に新しいルアーを開発・製作していくので当然カラーも新しい世界観を落とし込んでデザインしていきます。シリーズ化されるモデル(一代限りも有りますが…)の場合には、初めにデザインされるのは最も基本とされるカラーを構成していますので、今回のカラーもWildSilkWormとして不可欠な基本カラーをデザインしています。

その中で少しだけ…とあるカラーをピックアップしてみようと思います。

2022,WildSilkWormColor

オール6色の中から最も基本とされる#TSM,と#RGBの2色をクローズアップしてみます。

 フィールド・環境・天候・バスの状態に左右されないカラーのTS系カラーの#TSMカラー。

 日中の強い味方のカラーRGS系カラーの#RGBカラーは、刻々と変わり行く大気中の歪みにも対応。

此れら2色は芦ノ湖では最もオーソドックスなカラーであり、他のフィールドにおいても常に一軍入りをする基本カラー。WoodyLandオリジナルのルアーを愛用して下さるユーザーには厚い信頼を頂いています。

ちょっと気付いた方も居られると思いますが、Yoin氏が基本として初めにペイントするカラーには必ず存在している此れ等の2色ですが、水面のルアーなのか其れとも水中のルアーなのかで、此の基本カラーは色の組合せ・色の分量・サイドペイントをそれぞれの水域とルアーアクションにピッタリ合う様にデザインされています。

では、此処から参考例とするルアーを見てみます。

2021,WildShiner

TS系カラーの#TSGとRGS系カラーの#RGSカラー(そのままでしたね…)を見ていきます。シャイナーは水面と水中の両水域を自由に操作してバスを仕留めるマルチアクションダータープラグです。

 先に取り上げたWildSilkWormと同系統のカラーですが、此方は水面と水中で狙うルアーに成りますから、ミノーとシャッドルアーの要素を含んだWildSilkWormとは異なり、WildShinerはクランクベイトとダータープラグのカラーデザインに寄せられています。

✱実物に成ると良〜く解ると思いますが、同系統カラーなのにミノーらしさもシャッドらしさもありませんね。

主戦場が変わりルアーアクションも異なると、同系統カラーのデザインは固有のカラーへと成ります。

では、次に水面で狙うのシルクワームを参考に見てみようと思います。

2020,SilkWorm

此方のシルクワームは二代目のアクションをベースに誕生したモデルで当時も基本カラーをYoin氏はデザインされています。

 二代目のシルクワームのアクションを受け継いでいるので、小刻みで震えるアクションから、初代シルクワームの重々しいアクションも熟すモデルでベタ凪・嵐の中で大活躍です。その為、取り上げている基本カラーも独特のカラーリングでデザインされています。

✱実際のシルクワームを見てみると…同系列のカラーでも見え方と陰影の違いを実感する事が出来ますね。

本体の形状とアクションに加え、バスに与える影響の違いで分量や配置・デザインが全く異なる事が判る好例です。

 進化を続けるYoinカラーですが、或るルアーカラーを並べてみると更に良く判るので撮影をしてみましたよ。次に示したWoodyLandルアーは大昔のモデルから数年前の新しいモデルですが、此処でもTS系とRGS系とで分けてみました。

✱WoodyLand, TS系カラー

✱上から順に

  • Rock-N-Roller
  • PICO Floater
  • SilkWorm3inch
  • C/C SlimDandy13.5g,

◆TSカラー系統の水面・水中・バススプーンを並べましたが、Rock-N-RollerとPICOは古い時代のカラーで、徐々にTSカラーが担うカラー範囲が増えてきている事が判ります。当時もTSカラーは数有るラインナップの中でもド真ん中に存在しておりましたが、現在の天候や水質と釣り人の環境に合せていきながら、新しいTS系カラーを開発しているYoin氏。

✱WoodyLand, RGS系カラー

✱上から順に

  • Seeker4-1/2"Floater
  • SilkWorm3inch
  • C/C SlimDandy13.5g,
  • BackFire

◆RGSカラー系統の水面・水中・バススプーン並べました。此方のグループではシーカーが最も古い時代のカラーに成りますが、基礎を築いたカラーなので" 赤黄銀 "の影響を広くさせたり狭めたりと、此のカラーのバスに与える役割を多くさせRGSカラーの開発を続けているYoin氏です。

 水面ルアーと水中ルアーではバスからの見た状態に依って異なりますから、一口に「TSカラー」と言っても個々のルアー(水域・形態・アクション等々が異なる意味)ではバリエーションが非常に多く在り、其のルアーを存分にフィールドで活かしながら、バスを誘い出して喰わせる一連の繋がりを愉しむ事が出来ます。

本来のダブルプロップベイトでは成しえなかったアクションを、世界で初めて達成させたシルクワームを更に踏み込んで、新たなアクションをと焦らずジックリと進めています。

Color, WildSilkWorm

 改めて新型 WildSilkWorm のカラーラインナップを見ていこうと思います。バスが非常に良く釣れる時間帯や様々な天候や安定しない自然界の影響に対応した、最も基本とされるカラーで製作する予定です。

 朝夕間詰め時や入れ喰いタイムの日中・ベタ凪から大嵐・オープンウォーターからストラクチャーエリアにベジタブルフィールドなど様々な影響と、隠れ潜むバス・行動範囲の狭いバス・広大なフィールドを巡察するバス等々を、主軸に据えた新しいダブルプロップで、新しい発見と出会いを愉しみましょう。