湖から河川へとチャレンジ精神をフィールドで体現しているToyudaさんのOnlyOneページです。

今回のご依頼は知人から譲り受けた" BX 21 "のハンドカービング「パーミングカップ」製作と永年眠っていたので「オーバーホール」とバージョンアップの為の「スプールチューニング」とフルカスタマイズと成りました。

Brown BX 21

 Toyudaさんの知人が大事に保管していたと言う" BX 21 "。

この度、譲り受ける事と成り芦ノ湖やご近所・色々なフィールドで活躍させるべく、フルカスタマイズをする事に成りました。

外装から見ると…とても綺麗な状態にも見えますが、永年保管されていたとの事なので中味の状態が重要に成ってきますね。オーバーホールのご依頼に加え、損傷激しい部位・パーツの点検や交換を同時進行で進めました。

中味を確認すると

 オーバーホールの作業を行う場合、一気に本体をバラしていくのではなく、慎重にパーツを一つ外せば確認・点検を行っています。

洗浄前のギヤボックス内部パーツ

永年、大事に保存されていた事もあってか、メインギヤ周りのパーツは勿論、オープンベアリングもベアリングの機能を果たさない状態だった内部。

メインギヤ・ドライブシャフト・ピニオンギヤ等々全てをチェック。使用頻度が少ないリールほど内部は酸化等によるグリスの錆などが大量に発生。

パーツを全て分解し精度の調整を行いましたよ。

オーバーホール洗浄後

画像に有りますのはBX21のオープンベアリングですが、上のベアリングは機能が全く失くなった状態なので、新たにEBE CATオープンベアリングを内蔵。BX21は特殊なサイズで専用ベアリングです。

メインギヤプレートもスッキリとし、各部全てのパーツの洗浄及び精度調整などが終わりました。重たいモノを除去し精度調整でバージョンアップされた為か何だかリール自体の重量も軽く成った様です。

スプールチューニングを実施

ノーマルスプールからファインチューニングスプールへ。

 バスフィッシング専用機のBX21は、ラチェット式の振動率の高いベイトリールです。シルバーBX21・ブラウンBX21・22は開発段階からYoin氏の提案でオープンベアリングを内蔵させています。

其れと同時にフジ釣具ではYoin氏が薦める軽量スプール化も進行し、ファインチューニングとして当時から推し進めていた経緯が有ります。近年ではスプールの或る程度の軽量化が当たり前に成っていますが、当時は業界がザワめいたチューニングとして知り渡りました。

銘木をハンドカービング

ToyudaさんのBX21のバージョンアップには銘木をハンドカービングしたパーミングカップが有ります。

マテリアルは銘木" 赤欅 "でパーミング性能の向上を推し進めます。

原木の状態からすると完成後が解り難いのですが、銘木はWoodyLandYoin氏のオールウッド・ハンドルでも識られるマテリアルです。削り出す部位に依って簡単に「赤欅」と云っても個々に現れる表情が異なり、依頼者にとっても愉しみの一つと成っています。

原木の状態の" 赤欅 "

ハンドカービングされたパーミングカップは気温や湿度に深い関係が有り、加えて銘木が削り出されていく為原木自体が再生しようとする作用を垣間見る事が出来ます。年数を掛けて原木の活動能力を失くしている状態にあっても、天然の木が持ち合わせる再生能力の凄さを実感しますね……。

Toyudaさん専用のデザインのパーミングカップ。

BX21専用のデザインは、バスアクションロッドにセットアップさせれば手の平の中で馴染みます。

或る程度の削り出しとToyudaさん専用のデザインにハンドカービングされると、再び原木が再生しようとする力が発生します。この時点では微量な能力ですが、ハンドカービングしながら此の力を弱めています。可成りの時間を掛けて原木の能力を弱めながらも或る程度の余力を残すハンドカービングの技で仕上げていきます。

長身でパワフルなToyudaさんは微妙なタダ巻きから強弱自由なロッドワークも熟すのでパーミングカップに掛かる指先位置にも拘りました。

ハンドカービングの全ての作業が終了すると、今度は銘木を休ませる期間を設けます。作業中にも休ませる時間を与えていますが、終了した時点での休ませる時間は長めに気温やら湿度やらとクリアーしていき、次に掛かる作業はYoin氏の"無我の境地"仕上げへと進みます。

此の仕上げはYoin氏が確率させた手法で方々から「不思議でしょうがない」と云われる仕上がりなんですね。

前作のBX22とは異なりパーミングカップの張り出し加減も少し抑え気味にしつつ重要な手首のコントロールは自由度を上げていますよ。

既にフィールドで完成したBX21をフルに活用しているToyudaさん。先日も川でターゲットを連続ヒットさせるなど、BX21とセットアップさせたバスアクションロッド・ルアーを存分に満喫しています。

特別仕様でバージョンアップしたBX21と共にフィールドを駆け巡ります。

セットアップ!

 此処からは少しだけToyudaさんのバスアクションロッドを覗いてみようと思います。

バスアクションロッドと云うのは、ルアーロッドとは異なりターゲットであるバスに焦点をあてたロッドを指し示します。ルアーの為のロッドでは無くバスの為のロッドです。

フィールドでは…特に岸釣りは多種多様なルアーに加えて、狙う範囲が非常に広範囲な為、繰り出す手法・技を発揮する相棒のバスアクションロッドは、Toyudaさんも色々なフィールド・ポイントで愉しまれています。

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Deringer.EVO

Toyudaさんがバスフィッシングに復帰した際に製作した相棒です。ロッドネームの通りに水面から水中と多様なルアーのロッドワークが光ります。

パーミング性能がグレードアップされたBX21とセットアップさせれば、Deringer.44やToyudaさんのお気に入りで大好きと言うHondDogなど自由なロッドワークでバスも一網打尽ですね!

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RamRodPrecision

RamRodAxis-fを継承しスカイラインに次ぐTheバスアクションの代表格。水面は元より水中の戦場ではブレードのどの位置を活用するかを自由なモデル。

振動率の高いBX21の特性とパーミング性能に、RamRodPrecisionのソフトで力強いブレード全体を実感しながら、ブレードのどの位置を使ってタダ巻きするのかを自身で決定付けられる事で、SeekerやWildShiner,HOT ROD,BassSpoon等々を様々なレンジでバスを仕留められる内容に早変わりです。

バスアクションの個々の特性に合わせ易く、チューニング・バージョンアップされたBX21でToyudaさんの日々のバスフィッシングをサポートです。