\ちょっと考えてみた/
LIZARDを識る
今回の〔ちょっと考えてみた〕のテーマはLIZARD(リザード)ワームです。
もう久しく見掛ける事が無くなっているノーチラス専用ワームですが、リザードが姿を見せなくなってから…様々な似た様なワームを見てきましたが、矢張り或る状態のノーチラスバスに異常なまでの効果を発揮するワームはLIZARDに敵うものが無いと思い色々と考えてみました。
先ず考えたのはリザードが姿を消した其の理由ですが、簡単に言うと結果論ではありますが、テキサスリグの簡略化が進んだ事 / 簡略化されたテキサスリグに合わせるワームの台頭、愉しむタックルのライト化などが有ります。
数年を経て少しづつ姿を消したLIZARDですが、バスフィッシングの釣り方の簡略化に多少の疑問も有り、其の狙い方や其の狙い方を実行する為のルアー・タックル等を見直していくと、或る状態・条件に適した狙い方・其の手法・手法を成立させる為のルアー等々に大きな穴が有る事に気が付きました。又、LIZARDワーム自体に言及されていない事と、其の存在の意義と利用法・効果等々にも言及されていないのは、誰も識らない事の様なので改めて記してみようとも思いました。
お店に来店される熟練者バサーからも其の大きな穴を埋める代わりに成るモノは無い!とのご指摘も有り、倉庫をガサガサ~ゴソゴソ~と物色していると……、Yoinが大事に保存をしていたLIZARD達がワラワラと姿を表し、今回のテーマと相まって限定的にノーチラス専用LIZARDとして登場させてみた訳です。
可成り簡単で急ぎ足な内容ですが、改めてLIZARDワームを識る切っ掛けに成ればなと思います。
LIZARDと一言で形容しても長さ・本体の形状・テールのタイプに依り、手法と効果や投入するエリアは異なります。先ずはサクッとノーチラスバス専用LIZARDを見ていこうと思います。
(登場しているLIZARDは全て限定的に販売していきます。無くなり次第終了と成ります。)
LIZARDの種類
LIZARDの長さに依る違い
LIZARDの本体総全長を活かした狙い方としては、先ずテキサスリグへの理解が必要と成ります。
テキサスリグから発展したリグへの理解も同時に必要ですが、今回はテーマをLIZARDとしていますから、テキサスリグの解説は割愛し簡単明瞭に記していこうかなと思います。
皆さまの参考に成れば嬉しいです。
Cha chara7-1/2"LIZARD
シリーズ中最も長いLIZARD。
テキサスリグとは最も相性が良く長い時間用としても此の長さはバスへの存在アピールも一番です。
長いカーリーテールの威力を本体の造りで引き立たせる事を識る切っ掛けにも成ります。
本体の長さとバスに見せ付ける時間はイコールである事を教えてくれます。
WoodyWormLiz6inch.
最もポピュラーなリザード。
フィールドを選ばずロッドの硬さも余り要求されない万能リザードは、本体全長とカーリーテールに加え手足の形も実は関係が有る事を実戦で教えてくれるオールラウンダーなモデルです。
ラージマウス・スモールマウスバスからナマズなどにも大きな効果を発揮します。
Cha chara5inch.Salamander
オオサンショウウオの子供を模した、シリーズ中小さいサイズのサラマンダー。
小さな本体と手足の形・カーリーテールの効果を活かして、キャロライナリグでボトムをバンピングさせるのはお手の物!
リザードと言うと長いタイプを連想しがちですが、サイズの違いで手法などが異なる事を教えてくれるモデルです。
Cha charaFloatingLIZARD6"
シリーズ中唯一のフロートリザード。
水面に浮かべてツイッチアクションさせたり、水面下をヨタヨタと漂わせたりする事が可能に。
又、其の浮力活かして根掛りの激しいエリアをキャロライナリグで浮かせながらボトムを狙える希少モデルです。
LIZARDをセレクトする意義
砂浜やベジタブルフィールド・岩盤などボトムの状況に合わせてリザードをセレクトしていきます。
又、フィールドに合わせたセレクトとは別にターゲットの状態に合わせたセレクトもあり、何方が顕著に現れているかを水の動きや其の時に感じた事をセレクトしたリザードで現していきます。
其の昔からノーチラスバス用のワームとして、多くのバサーに愛用され親しまれているリザードは、其の愛用理由も他のワームとは可成り異質であるところも特徴だなと感じます。
LIZARDのテールの違い
LIZARDのテールは決して意味の無いものではありません。バス自体に与える影響はテールの形の他に、動き方や見せ方・影響の与え方に左右しますので注目してみたいと思います。
大きく分けてリザードのテールには2種類が有ります。一つはパドル・ビーバーテールで二つ目はカーリー・リボンテールです。
今回、注目するのはポピュラーなビーバーテールとカーリーテールですが、テールの形状に依っても撃ち込むエリアやポイントに違いが有り、水中の状況に依っても実は使い分けが出来るので、ワームの種類の中でも可成りハードルアー依りのセレクトに近いところが特徴です。
大きく分類した2種類のテールの違いを見てみました。
テールの形に依って本体の挙動とテール自体の動き方が違い、水中の環境に合わせた仕掛け方の考えがプラスされれば、更に広く裾野を広げたLIZARDフィッシングを深堀する事で、他のワーム・ソフトルアーの造詣が深まります。
此れからLIZARDを活用してみようと思われる方は、是非テールの形状にも着目してノーチラスバスを愉しんで頂ければ思います。
テキサスリグ以外の仕掛け
チラホラとテキサスリグ以外の仕掛けが登場しています。キャロライナリグとジグヘッドリグの2種類ですが、この内のキャロライナリグはテキサスリグの延長線上に有る仕掛けに成ります。
元々は倒木ひしめくフィールドで活躍していたキャロライナリグ。
シンカーからナイロンリーダー60cm程をとって全長の長いワームをセットアップして大きなバスを釣っていた仕掛けです。
此の仕掛けの特徴はシンカーから可成り離した位置にワームをセットアップしている事です。
キャロライナリグは釣り人の動かす癖や動きをシンカーより後方に伝達させない目的と、ワームの質量に依るアクションを重視させている仕掛けに成るのをご存知でしたか?
此れらを踏まえて考えていくとテキサスリグは釣り人の操作を直接的に現した仕掛けである事も判ってくるかと思います。
シンカーとシングルフックで構成されるテキサスリグは湖底をユックリとズル引きますが、キャロライナリグはワームが勝手に動く(リーダーの長さでも変わる)性質も有るのでバンピングアクションの特性が非常に強めに出てきます。
2種類の仕掛けを水中の環境に合わせていくので、可成りバスに近づけた手法の一つであり、釣り人独自の開発も行える素晴らしい仕掛けですので、率先して新しいフィールド・エリア/ポイントで大きな魚体のノーチラスバスに挑む事が出来ますね。
終わりに
普段から慣れ親しんだフィールドを思い浮かべてみると…、あの時はLIZARDの条件だったのでは?と思う事もあるかもしれません。
ハードプラグやブレードベイト等々で探って狙ってみても不発に終わる事も多々ありますから、そんな時はLIZARDの出番です。
長いことLIZARDと言う手法が抜け落ちている為、実際にフィールドで苦戦しているバサーも居るのも事実。抜け落ちてしまった穴をもう一度LIZARDで埋めていく事も今後の新しいワームや手法の足掛かりに成ると考えています。
昔とは違いソフトルアーとワーム自体を禁止にしているフィールドもありますので、ルールを守りながらバスフィッシングをお楽しみ頂ければ幸いです。
BassProShop フジ釣具 鈴木紀子