OnlyOneカスタロッド製作ご依頼品が完成しました。
通称名Bush Master 正式名称Sawed Off Gunのご依頼品です。

出先での楽しみは矢張り新たな景色や発想などを発見した時のワクワク感ではないでしょうか。出先であるからこそ何時もと違う感覚でフィールドに立ちたいと思いますよね。
 今回のご依頼品は通称名の通り、「道なき道も掻き分けて」な仕上がりに成りました。

 Bush Master の名は、新たなフィールドや様々な動物や魚と、間近に接近させていく意味を含みます。
依頼者も何時でも何処でも、自分らしくゆっくりした時間を過ごせる、カスタムロッドをデザインしていきますよ。

 依頼者のKotoさんがセレクトしましたのは、Silver Frame Silver Metal Ringガイドです。
リングがメタルですので破損が少なく、道なき道を行く藪漕ぎ専用ロッド ブッシュマスター にピッタリです。

 ブランクが3pc,ですからガイドは軽量で丈夫なフレームのガイドとの相性は抜群です。

また、先にも述べました様に、ラインの当たるリングはメタル仕様。リングに亀裂などが生じ難く、安心して藪漕ぎも出来ますね。(とは言え、過度な使い方は控えてくださいね……)

 さて、カスタムロッドで誰もが悩む楽しい(?)スレッド選びですが、メイン 及び トリムを光沢と渋さを活かしたメタリックスレッドに選定です。

メタリック…と言いましても、カラーの選び方でロッドの全体の印象がガラリと変わります。

Kotoさんが選定しましたカラーは、メインスレッドを #ガンメタル 、トリムスレッドは #シルバー でラッピングです。
なかなか渋くてカッコイイでしょう。
 
 ガイド部のラッピングに続き、重要な繋ぎの部分もラッピングしていきます。

上の画像は上から2番目の繋ぎの部分です。
ブッシュマスター Sawed Off Gunは、ブランクの一番負荷が掛かる部位で分断させたくない…と言う、ブランクをデザインしたYoin氏が何回も試作を重ねて、創り上げたブランクです。
ブランクの一番(曲がりの)良い部位を残し、2pc,ではなく、分断箇所を3pc,にする事で、ほぼワンピースロッドと同等のBassActionと仕上げています。
繋ぎ部位もしっかりとガイド部と同様のスレッドラッピングを行っています。

 カスタムロッドの証明とも言える 専用デカール です。
因みにデカールは専用デカールは2種類が有り、此方はBarbed wireバージョンです。

デカールのサイドにも、ガイド部と同様のスレッドラッピングを行っています。
また、補強部もガイド部のラッピングを行い、ロッドの統一感を出しています。
補強部はロッドの最も重要なモノで、如何にその他が良くとも、補強部の役目が効いていなくてなりません。
それ程に重要なモノなんですね。
 
さあ、お次はKotoさん専用グリップの製作です。
ブッシュマスターと言われる仕様のグリップとなりますよ。

ちょっとした隙間時間(?)に芦ノ湖の岸釣りに出掛けるのに最適なデザインですね。
林道を歩き獣道へ分け入りポイントへ降り立つのが楽しく成ります。
自身の背に山を背負う形と成る芦ノ湖の岸釣りは、環境に溶け込み易い装具と相棒であるタックルとで、バスに近づく感覚に入り易いですよ。
Kotoさんと釣り場で遭遇しても見付からない(?!)かもしれませんね…。

グリップ部のデザインはシンプルに EVAブラック 仕上げています。
特徴的なのは、海外製の特殊なリールシート Camo Casting ReelSeatで、リアルなカモフラージュ/パターンのモノ。
様々な形のベイトリールとも相性が良いデザインのリールシートです。
ここ迄きましたら……完成です!
残すは Sawed Off Gun専用のケースを仕上げるのみと成りました。

専用ケースを仕上げる、と言いますのは中身の事で、同じブランクでカスタムロッドを仕立てるとしても、それぞれの依頼者のテーマや核と成る考え方で、ガイドセッティングやグリップなど、仕様は違うモノです。
その為、中身のブランクを支える台(クッション)の配置も変わるんですよ。

専用ケースの中身は、この様な感じに成りますよ。
全体として可成りコンパクトに収められる様にしています。このまま車内に移動が出来ますし、バイクでのお出掛けにも簡単ではないかと思います。
仕舞い寸法は約60cmです。

忙しい方には、このケースごと移動が出来るから頼もしいと好評。
古藤さんも多忙なお人なので芦ノ湖へ行ける!と思ったら即行動です。
様々なフィールドで個性的なバスや魚達に出会うお伴に愛用して下さっています。