
フジ釣具Yoin氏が企画したロッドビルディング・ブランク。
つい先日はパックロッド専用のブランクExploreシリーズがリリースされましたが、今回の企画は普段と可成り異なる特別なブランクに成ります。
一体どんなブランクなのかお店に到着ホヤホヤなので、画像と共に見ていこうと思います。
FishingTreasureBlanks
Yoin氏の考えるカスタムロッドは、製作者のアイディアを其のまま反映する事が行なえる、オリジナル性の高い世界で唯一のロッド製作です。今迄に企画してきたブランクは、国内外に大きな影響を与え続けており、今回のYoin企画もちょっとスパイシーな内容にしました。

アイテム名『FishingTreasure』は2ピースの自由度の高いブランクとして企画していますよ。
丁度、上の画像が"トレジャー"で一見すると3ピースのブランクと間違えてしまいますね。
2ピースなのに3本のブランクが画像に収まっておりますが、第一セクションが2本・バットに成る第二セクション1本の構成の"トレジャー"は、第一セクションがスペア付きと言う訳ではありません。

トレジャーは第一セクションつまり、穂先が其れぞれ異なるアクションのセットと成り、一方をミディアムアクションとし、もう一方をミディアムライトアクションとした1本で2役のオリジナルカスタムロッド用ブランクなんです!

第一セクションのトップ外径は1.8m/mで造られていますが、繋げば其の調子の違いは明確です。
✱ミディアムアクションはパワーの有る胴調子。
✱ミディアムライトアクションは靭やかさの有る先調子に成りますよ。

繫ぎの方式は逆並継で造られています。
ご自身でスレッドラッピングされる際は、第一・第二セクション共に繫ぎ口部分のラッピングをお忘れなく作業を行なって下さい。
スレッドラッピングの幅は凡そ1cmを満たない程度で大丈夫です。

第二セクションは元ガイド・補強・バット・グリップのセクションに成ります。
グリップの方式はブランクスルー方式ですから、ストレートグリップのフルダブルやセパレートグリップ等々、貴方のオリジナルグリップを造る事が可能です。
グリップを考えてみる
サラッと大まかに"トレジャー"を見てきましたが、スピニング仕立て・ベイト仕立てに依ってグリップのデザインが変わるかと思いますが、共通したテーマ若しくは活用法で総合的なデザインをする時に、ストレートタイプなのか…セパレートか。はたまた脱着式を採用したグリップなのか(余り現実的ではない)……。
色々なデザインのグリップが考えられます。此処では"トレジャー"の総全長に合ったグリップ・デザインの参考を挙げてみようと思います。
参考グリップOnlyOneCustomRod
参考グリップはオーダーメイドの作品です。 ストレートタイプとセパレートタイプとを取り上げています。第一セクションを維持する目的とロッドの調子を損なわず、自身のロッドワークを確実にすると考えると、基本的なグリップデザインは此の2種類になるかと思います。



皆さんから見て向かって左側はトリガーレス仕様のベイトグリップです。
中央部はストレートタイプのスピニンググリップ。
向かって右側はセパレート仕様のスピニンググリップです。
貴方の好みのデザインをブランクスルー仕立てのグリップ製作で個性を発揮してみて下さい。
仕様を見てみる
次は仕様等々を見て参ります。
先ずは"トレジャー"は貴方のオリジナルのスピニングロッド若しくはベイトロッドを製作する事が出来るブランクで、総全長は約7ft,(2m12cm)の2ピースロッド仕立てに成ります。
此のロッド総全長を活かして本流用やバス用・シーバス用など貴方のテーマに沿った内容で仕上げられますよ。

其れぞれのアクションのルアーウエイト基準値。
- ミディアムアクション
ルアーウエイト基準値: 1/4oz-1oz,(7g,-28g.)
✽参考ルアー✽



- ミディアムライトアクション
ルアーウエイト基準値: 1/4oz-5/8oz,(7g,-18g.)
✽参考ルアー✽



参考にしたプラグはクランクベイトの種類や水面プラグの違いから、プレートベイトの違いとして挙げました。
(ちょっとした考察に成りますのでご容赦下さい)
【クランクベイトの場合は潜行深度の違い】。
ミディアムアクションでのクランクベイトはシャローランナー/ミドルクランク/ディープクランク。
ミディアムライトアクションはシャローランナー/ミドルクランク。
【水面では重さの違い。】
ミディアムアクションは重々しいアクションから派手さの有る大胆なロッドワークなど使い分けられますから、少し重量の有る水面ルアーをセレクト出来ます。
ミディアムライトアクションでは、軽やかで覇気の有る繊細さを現せるロッドワークが可能になので、最も使い易い重さの水面ルアーをセレクト。
2種類の穂先が有る事で、其れぞれの特徴を全面に打ち出せますね。
【プレートベイトでは深度と重さの違い】
ミディアムアクションは胴調子を活かしたジグスプーンをセレクト。此れは最高深度から上へとアクションさせるシェイキングアップに。
ミディアムライトアクションでは、表層からミドルレンジをバススプーンでミノーアクションさせるのに。
此方も考え方は其れぞれのアクションの特徴を明確に別ける事で其の違いを表してみました…が、実は参考に挙げたルアーは其れぞれのアクションで活用が出来る様に造られているので、その辺りは自由に組んでみて下さい。

色々な組み方が出来て様々な仕立てを可能にする特殊なブランク『FishingTreasure』で、貴方のオリジナルロッドを製作してみて下さい。
ご不明な点はお気兼ねなくお尋ね下さい。
