【OnlyOne】Mr,Ayabe.BassActionCustomRod

BassActionBlanks

　様々なフィールド・対象魚に常にチャレンジしているAyabeさんのOnlyOneページです。今回、Ayabeさん依り頂いたご依頼はバスアクションロッドの製作です。

選定されたブランクもバスアクションロッドの代名詞とも云えるRamRodAxis-fの系統を受継ぐ『RamRodPrecision』に。

　バスアクションロッドと云うのは、永年Yoin氏が説いているバスを釣る為の専用ロッドを指し、ルアーロッドとは大きく異なるロッドを表しています。

ラージマウス・スモールマウスバスなど対象とする魚種の行動や其の力具合いなどフィールドで重要に成るのは"バス"そのものに成りますから、常にターゲットのバスに対処する事が可能なロッドとしてブランク職人さんに巻いて頂いた一本として誕生しました。

因みにルアーロッドと云うのは一般的に「ワーム用」や「トップウォーター用」などルアーの種類別…つまりルアーそのモノにスポットを当てられて造られたロッドなんですね。

RamRodPrecisionの基本データです。ベイトロッドからバッシンスピンと幅広いカスタムロッド製作が出来ると人気です。

　芦ノ湖や富士五湖の周囲の環境に馴染む"フレンチグリーン"を塗装しているRamRodPrecisionは、依頼者の自由で個性的なデザインを表現する事が出来るナチュラルなブランクカラーで、ブランク凄腕職人さんに難しいテーパーを巻いて頂いたスペシャルなブランクです。

　Ayabeさんの本気度と自由な発想で行われたデザインは、とても「気に入っているロッドビルドパーツ」を用いて製作する事が決定しました。

ロッドを構成するのは小さなロッドビルドパーツです。

　先ずはキャスティングガイドはWoodyLandのYoin氏が推奨するフジ釣具のメインガイド"シルバーフレーム・ゴールドメタルリングガイド"に決定です。

バスフィッシングに限らずフィールドでは様々な要因でタックルに傷や破損の原因（アクシデント）にあう事も…。例えば何かに「ぶつかってしまう」や「ラインが原因で…」等々。

"シルバーフレーム・ゴールドメタルリングガイド'' はリングをメタルで製造しているので、リングの亀裂や破損が無くラインの消耗も非常に少ない所が特徴なので藪漕ぎやゴロゴロ険しいポイントも安心して前進する事が出来ますね。

海外のロッドメーカーやビルダーが採用しているメタルリングの特殊なキャスティングガイドは軽量で振り抜き抜群です。

　Ayabeさんの"RamRodPrecision"のスレッドはと云うと、ウッドグリップの色調に合せてブラウンをベースにデザインが決定しました。

スレッドラッピング中に撮影

　さて、ラッピングをする前に行っていた作業が有りますので少し見ていこうかと思います。

厳密に云うとガイドセッティング前に行った作業で、Ayabeさんのロッドは脱着式を採用した製作で、Turikoubouスクリューフェルールが登場します。

カスタムロッドの仕様は前作に引き続き"脱着式スクリューフェルール"を採用し、幾つかのブレードと共有する事が出来る様にデザインをしました。

マスキングテープが貼られていますがスクリューフェルールを接着固定しています。

脱着式スクリューフェルールとの相性と共にAyabeさんが最も気に入っていると云う"ノスタルジックウッドグリップセット"で仕上げていきます。

此方のグリップセットは天然素材のウッドとメタルパーツで構成されたセットで、それぞれのパーツを加工して一本のウッドハンドルに仕上げていきます。

Yoin氏もお気に入りの"ノスタルジックウッドグリップ"ならではの自由な加工が出来るので、ブランクの外径に合せたシート内部の内径合せから脱着式スクリューフェルールを仕込んでいく作業も順調に進みます。

ロッドを製作していくうえで大切なのは、手順（工程）ですので自作される時は作業工程をまとめておくとスムーズに進められます。計測・切り出し・パーツ製作を或る程度終えておけば残りはスレッドラッピングのみと成りますね。

　スレッドラッピングを終えたところを撮影です。

フレンチグリーンのRamRodPrecisionにセッティングした、シルバー&ゴールド・メタルリングガイドにピッタリなスレッドカラー。

メインをNCPスレッドのブラウンとし、トリムをメタリックスレッドのゴールドでシック&ナチュラルなソフトなイメージで仕上げています。

OnlyOneカスタムロッドの証となるデカールはYoin氏のお手製でブランクのテーマを表現しています。

デカールの両サイドにもガイド部と同様の配色・配置でラッピングしています。

全体的にドッシリとした雰囲気を出し安定感を感じますね。

第一ガイドからバットまでのガイドはダブルフット仕様で、ブランクの調子出しから感度も充分に出す事が出来ました。此処で間違えてはならないのが、感度はガイドセッティングだけで出している訳ではないと云うところで、ロッドを構成する各パーツの造りやサイズに深く関係しています。

さあ！AyabeさんのOnlyOne,RamRodPrecisionが完成と成りました。一本のロッドで水面からボトムまでオールレンジを攻略する為に造られたブランクから生み出された世界で唯一のAyabeさん専用ロッド。

ロッドワークをスムーズに行える仕様は、キャスティング・ルアー操作・バスと対峙する時にフルサポートしますよ。

　AyabeさんのRamRodPrecisionで勝手にシミュレーションしてみました。

ルアーの個性を楽しみながらターゲットを釣るのが一番！

水面からボトムまでのオールレンジを、ハードプラグからソフトルアー・ワームにブレードベイトなど…、その時の一瞬を逃さずターゲットに合せたルアーセレクトが出来るのは頼もしいの一言ですね。

Ayabeさんとフィールドを伴にする相棒は何時でも応えられる助っ人として寄り添います。